新型コロナウイルスで特に『来春』にもっとも影響が?
5月下旬に新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』が全国的に解除され、少しずつですが日常を取り戻しつつあります。不動産業界では、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的で、一日も早く収束すれば大きな問題は生じないといえます。ただし、この状況が長引くと様々な影響が考えられます。
新型コロナウイルスの感染拡大は、社会不安を煽るとともにさまざまな風評被害も生み出しています。万が一、所有の物件の入居者に感染者が発生した場合、室内だけでなく、建物全体の消毒が必要となるかもしれません。こういった情報は入居者からSNSなどを介して『新型コロナが発生したマンション』として拡散されることも十分に想定されます。このようなケースでの対応も含め、管理会社や付き合いのある不動産会社と十分に打ち合わせを行い、対応方法を検討しておきましょう。
今後さまざまなシナリオが想定されるなかで、特に『来春』にもっとも影響が現れると予想されます。企業ではリモートワークが普及し、採用や人事異動・転勤が見直され、引越しの理由そのものにも大きくかかわる可能性が高くなるでしょう。実際に来年度の採用活動は、多くの大手企業でストップがかかっている状況で、来春の繁忙期シーズンに大きな影響を持つ企業の人事スタイルの変化は、見逃せない要素となります。
また、飲食店や旅行業なども、今後ますます状況が悪化した場合、退職者や解雇者が多く出る可能性があります。また、収入の減少により賃料の支払いができなくなり、退居せざるを得ないという可能性も否定できません。
不動産業界において、さまざまな要素のひとつの『結果』は、来春の繁忙期に表面化します。『繁忙期』そのもののとらえ方が変わる、そんな可能性さえ十分にあると言えます。今春、無事に満室となった不動産資産に安心してしまうことが、今、最も注意すべきことかもしれません。私ども不動産会社や管理会社としてご提案できることは、今のうちに入居率を向上させるために、リノベーションなどで、魅力的な住みたい部屋づくりを進めること。キャッシュフロー診断をもとに、現在の経営状況を把握し、借入金の圧縮や賃料の見直しなどで大幅な体質改善を行い、次に備える体力をつけていただくためのサポートを行うことです。これまで誰も経験したことのない、未曾有の状況となった『今』だからこそ、しっかりと、不動産経営を考えることが重要だと考えます。
こんな時だからこそ、やさしい気持ちに
我々の賃貸管理業は、他の業種と変わらず新型コロナウィルスの影響を受けており、その代表は賃料に関するもので、未払いや減額請求などです。長期化すれば、さらなる影響が出るかもしれません。
私の所属しているメンテナンス課でも、ここ最近で特に増えた問い合わせがございますのでご紹介いたします。
それは騒音に関する問い合わせです。『部屋を歩き回る足音がうるさい』『建物敷地内で遊ぶ子供の声がうるさい』『話し声がうるさい』といった内容です。
在宅ワークする人々が増え、室内にいる時間帯が多くなったことと関係がありそうです。子供も学校に行けず、部屋や家の近くで遊ぶことが増えたのでしょう。普段皆が経験したことのない環境下で、気持ちの余裕が奪われてしまっているように感じます。
大人が出している騒音ならともかく、子供のはしゃぐ声や遊ぶ声を注意するのは、非常につらいものがあります。(小さい頃は皆同じようなことをしてたはずなんですがね・・・)
そこで、弊社は管理物件に1枚のチラシを掲示する事にしました。それは『こんな時だからこそ、お互い思いやりの気持ちをもって、この難局を乗り越えましょう』といういうメッセージが入ったチラシです。入居者の皆様にどれだけの効果があるか分かりませんが、生活スタイルが一変してしまい心が乱れてしまっている方々に、一人でも多く届けばと思っております。
私も心乱さず、入居者皆様の要望に熱くかつ冷静に取り組みたいと思います。
+aの投資で『選ばれる物件』に
最近、お部屋探しをするお客様にある『変化』が見られました。『変化』とは、お客様の物件設備へのこだわりが増えたということ。昨今インターネットのポータルサイトを利用し、お部屋探しをする方がほとんどなのはご存知かと思います。
某ポータルサイトでは希望条件を入力する際には下記のような順番で、入力する項目が出てきます。
①費用面(希望賃料帯、礼金・敷金なし、 フリーレント付など)
②間取り、駅からの距離
③【人気のこだわり条件】(オートロック、 モニター付インターホン、温水洗浄便 座など)
④その他のこだわり条件
賃料や間取りはもちろんですが、③④にある【こだわり条件】を重要視するお客様がかなり増えております。それはコロナウイルスによる影響で、在宅が増えたことにより、普段気づかなかったことに気づいたり、暮らしの充実を図るために『家』そのものを見つめ直す機会が 増えたからではないでしょうか。したがって、数多くの物件から希望設備の備わった物件が望まれる傾向にあります。
駅からの距離や築年数を変えることはできませんが、少しずつでも+αの投資をすることによって『選ばれる物件』に近づきます。
オーナー様にとっては費用が伴う事ではありますが、競合物件との差別化・満室維持のためにも是非ご検討ください。ストーンズでは、マーケティングデータを元に適切なご提案をさせて頂きます。いつでもご相談ください。
そろそろ館銘板のデザインを変更しませんか
最近、館銘板デザインの依頼が増えています。館銘板のデザインを一新することで、建物のイメージもアップします。特に外壁の塗装工事をする場合には、古いままの館銘板が目立ってしまうので、交換する事をお勧めします。ストーンズでは、館銘板のデザインや施工を承っています。建物の顔でもある館銘板がそろそろ古くなってきたなとお悩みのオーナー様は、お気軽にご相談ください。